symfony Forms in Action

第11章 - Doctrine との統合

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Symfony 2.0 Preview Release

Chapter Content

始める前に

フォームクラスを生成する

CRUD ジェネレーター

生成フォームをカスタマイズする

バリデーターとウィジェットを設定する

バリデーターを変更する

バリデーターを追加する

ウィジェットを変更する

フィールドを削除する

要約

フォームのシリアライズ

デフォルトの値

ライフサイクルに対処する

Doctrine オブジェクトを作り修正する

save() メソッド

ファイルのアップロードを扱う

save() メソッドをカスタマイズする

doSave() メソッドをカスタマイズする

updateObject() メソッドをカスタマイズする

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Creative Commons License This work is licensed under a Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0 Unported License.
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Web プロジェクトにおいて、たいていのフォームはモデルオブジェクトを作成もしくは修正するために使われます。 これらのオブジェクトは ORM のおかげで通常はシリアライズされデータベースに保存されます。 symfony のフォームシステムは symfony の組み込みの ORM である Doctrine とやりとりするための追加レイヤーを提供します。 これによってこれらのモデルオブジェクトに基づくフォームの実装が楽になります。

この章ではフォームと Doctrine のオブジェクトモデルを統合する方法の詳細を説明します。 Doctrine と symfony の統合機能に慣れていることが大いに推奨されます。 そうでなければ、「symfony and Doctrine book:(http://www.symfony-project.org/doctrine/1_2/ja/)を参照してください。

始める前に

この章において、記事の管理システムを作ります。 データベースのスキーマから始めてみましょう。 これはリスト4-1で示されるような5つのテーブル:articleauthorcategorytagarticle_tag で構成されます。

リスト4-1 - データベーススキーマ

// config/doctrine/schema.yml
Article:
  actAs: [Sluggable, Timestampable]
  columns:
    title:
      type: string(255)
      notnull: true
    content:
      type: clob
    status: string(255)
    author_id: integer
    category_id: integer
    published_at: timestamp
  relations:
    Author:
      foreignAlias: Articles
    Category:
      foreignAlias: Articles
    Tags:
      class: Tag
      refClass: ArticleTag
      foreignAlias: Articles
Author:
  columns:
    first_name: string(20)
    last_name: string(20)
    email: string(255)
    active: boolean
Category:
  columns:
    name: string(255)
Tag:
  columns:
    name: string(255)
ArticleTag:
  columns:
    article_id:
      type: integer
      primary: true
    tag_id:
      type: integer
      primary: true
  relations:
    Article:
      onDelete: CASCADE
    Tag:
      onDelete: CASCADE

テーブル間のリレーションは次のとおりです:

フォームクラスを生成する

articleauthorcategorytag テーブルの情報を編集することを考えます。 これを行うには、これらのそれぞれのテーブルにリンクされたフォームを作りデータベースのスキーマに関連するウィジェットとスキーマを設定する必要があります。 これらのフォームをマニュアル通りに作ることは可能ですが、長く退屈なタスクで、結局のところ、複数のファイルにおいて同じ種類の情報の反復が強制させられます (カラムとフィールド名、カラムとフィールドの最大サイズ・・・)。 さらに、モデルを変更するたびに、関連するフォームクラスも変更しなければなりません。 幸いにして、Doctrine プラグインに組み込まれている doctrine:build-forms タスクはオブジェクトモデルに関連するフォームを生成するこの作業を自動化します:

$ ./symfony doctrine:build-forms

フォーム生成の間に、タスクはモデルのイントロスペクションを利用しテーブル間のリレーションを考慮してテーブルごとにそれぞれのカラム用のバリデーターとウィジェットを持つ1つのクラスを作ります。

doctrine:build-alldoctrine:build-all-loaddoctrine:build-forms タスクを自動的に起動させてフォームクラスも更新します。

これらのタスクを実行した後で、ファイル構造が lib/form/ ディレクトリの中に作られます。 上記の例のスキーマのために作られたファイルは次のとおりです:

lib/
  form/
    doctrine/
      ArticleForm.class.php
      ArticleTagForm.class.php
      AuthorForm.class.php
      CategoryForm.class.php
      TagForm.class.php
      base/
        BaseArticleForm.class.php
        BaseArticleTagForm.class.php
        BaseAuthorForm.class.php
        BaseCategoryForm.class.php
        BaseFormDoctrine.class.php
        BaseTagForm.class.php

doctrine:build-forms タスクはスキーマのそれぞれのテーブル用の2つのクラスを生成し、1つの基底クラスは lib/form/base ディレクトリに、もう1つの基底クラスは lib/form/ ディレクトリです。 たとえば、author テーブルは BaseAuthorFormAuthorForm クラスで構成され、これらのクラスは lib/form/base/BaseAuthorForm.class.phplib/form/AuthorForm.class.php ファイルに生成されました。

下記のテーブルは AuthorForm フォームの定義に関連する異なったクラス間の階層をまとめています。

クラス パッケージ 対象 説明
AuthorForm project developer 生成フォームをオーバーライドする
BaseAuthorForm project symfony スキーマに基づき doctrine:build-forms タスクの実行ごとにオーバーライドされる
BaseFormDoctrine project developer Doctrine フォームのグローバルなカスタマイズを許可する
sfFormDoctrine Doctrine plugin symfony Doctrine フォームの基底クラス
sfForm symfony symfony symfony フォームの基底クラス

Author クラスからオブジェクトを作成もしくは編集するために、リスト4-2で説明された AuthorForm クラスを使います。 お気づきのように、このクラスは設定を通して生成された BaseAuthorForm を継承していますが、メソッドを含みません。AuthorForm クラスは設定をカスタマイズしてオーバーライドするために使うクラスです。

リスト4-2 - AuthorForm クラス

class AuthorForm extends BaseAuthorForm
{
  public function configure()
  {
  }
}

リスト4-3は author テーブル用のモデルをイントロスペクトして生成されたバリデーターとウィジェットを持つ BaseAuthorForm クラスを示しています。

リスト4-3 - author テーブルのためのフォームを表す BaseAuthorForm クラス

class BaseAuthorForm extends BaseFormDoctrine
{
  public function setup()
  {
    $this->setWidgets(array(
      'id'         => new sfWidgetFormInputHidden(),
      'first_name' => new sfWidgetFormInput(),
      'last_name'  => new sfWidgetFormInput(),
      'email'      => new sfWidgetFormInput(),
    ));
 
    $this->setValidators(array(
      'id'         => new sfValidatorDoctrineChoice(array('model' => 'Author', 'column' => 'id', 'required' => false)),
      'first_name' => new sfValidatorString(array('max_length' => 20, 'required' => false)),
      'last_name'  => new sfValidatorString(array('max_length' => 20, 'required' => false)),
      'email'      => new sfValidatorString(array('max_length' => 255)),
    ));
 
    $this->widgetSchema->setNameFormat('author[%s]');
 
    $this->errorSchema = new sfValidatorErrorSchema($this->validatorSchema);
 
    parent::setup();
  }
 
  public function getModelName()
  {
    return 'Author';
  }
}

生成クラスはわずかな違いを除いて、以前の章ですでに作成されたフォームによく似ています:

基底クラスは設定のために configure メソッドの代わりに setup() メソッドを使います。 これによって開発者は parent::configure() の呼び出しに対処せずに空の生成クラスの設定をオーバーライドできます。

フォームのフィールド名はスキーマ: idfirst_namelast_nameemail に設定するカラム名に対して理想的なものです。

author テーブルのそれぞれのカラムに対して、doctrine:build-forms タスクはスキーマの定義に従ってウィジェットとバリデーターを生成します。 タスクは可能な限り常に最も安全なバリデーターを生成します。idフィールドを考えてみましょう。 値が有効な整数であるかチェックできます。 代わりにここで生成されたバリデーターによって (既存のオブジェクトを編集するために) 識別子が実際に存在するもしくは (新しいオブジェクトを作ることができるように) 識別子が空であることをバリデートできます。 これはより強いバリデーションです。

生成フォームは即座に使うことができます。 <?php echo $form ?> ステートメントを追加すれば、コードを一行も書かずにバリデーション機能を持つフォームを作ることができます。

プロトタイプを素早く作る機能を越えて、生成クラスを修正しなくても生成フォームを拡張するのは簡単です。 これは基底とフォームクラスの継承システムのおかげです。

最後にデータベースのスキーマを拡張するたびに、タスクによって、以前行ったカスタマイズを上書きせずに、スキーマの修正を考慮するためにフォームを再生成することができます。

CRUD ジェネレーター

これでフォームクラスが生成されたので、ブラウザからオブジェクトを扱うために symfony モジュールを作る作業がどんなに簡単なことであるか見てみましょう。 ArticleAuthorCategoryTag クラスからオブジェクトの作成、修正、削除を行うことを考えてみます。 Author クラス用のモジュールを作ることを始めましょう。 手作業でモジュールを作るとしても、Doctrine のプラグインはオブジェクトモデルに基づいて CRUD モジュールを生成する doctrine:generate-crud タスクを提供します。 以前のセクションで生成したフォームを使います:

$ ./symfony doctrine:generate-crud frontend author Author

doctrine:generate-crud タスクは3つの引数を受け取ります:

CRUD は Creation/Retrieval/Update/Deletion を表しモデルのデータで実行できる基本的な4つのオペレーションを要約しています。

リスト4-4において、Author クラスのオブジェクトを一覧表示 (index)、修正 (edit)、保存 (update) と削除 (delete) できるようにする5つのアクションをタスクが生成したことを見ます。

リスト4-4 - タスクによって生成された authorActions クラス

// apps/frontend/modules/author/actions/actions.class.php
class authorActions extends sfActions
{
  public function executeIndex()
  {
    $this->authorList = $this->getAuthorTable()->findAll();
  }
 
  public function executeCreate()
  {
    $this->form = new AuthorForm();
 
    $this->setTemplate('edit');
  }
 
  public function executeEdit($request)
  {
    $this->form = $this->getAuthorForm($request->getParameter('id'));
  }
 
  public function executeUpdate($request)
  {
    $this->forward404Unless($request->isMethod('post'));
 
    $this->form = $this->getAuthorForm($request->getParameter('id'));
 
    $this->form->bind($request->getParameter('author'));
    if ($this->form->isValid())
    {
      $author = $this->form->save();
 
      $this->redirect('author/edit?id='.$author->get('id'));
    }
 
    $this->setTemplate('edit');
  }
 
  public function executeDelete($request)
  {
    $this->forward404Unless($author = $this->getAuthorById($request->getParameter('id')));
 
    $author->delete();
 
    $this->redirect('author/index');
  }
 
  private function getAuthorTable()
  {
    return Doctrine::getTable('Author');
  }
 
  private function getAuthorById($id)
  {
    return $this->getAuthorTable()->find($id);
  }
 
  private function getAuthorForm($id)
  {
    $author = $this->getAuthorById($id);
 
    if ($author instanceof Author)
    {
      return new AuthorForm($author);
    }
    else
    {
      return new AuthorForm();
    }
  }
}

このモジュールにおいて、フォームのライフサイクルは3つのメソッド: createeditupdate メソッドによって対処されます。--non-atomic-actions オプションをつけることで、doctrine:generate-crud タスクに以前の3つのメソッドの機能のみをカバーする1つのメソッドだけを生成するように頼むこともできます:

$ ./symfony doctrine:generate-crud frontend author Author --non-atomic-actions

--non-atomic-actions (リスト4-5) を利用して生成されたコードはより簡潔でより冗長ではありません。

リスト4-5 - --non-atomic-actions オプションで生成された authorActions クラス

class authorActions extends sfActions
{
  public function executeIndex()
  {
    $this->authorList = $this->getAuthorTable()->findAll();
  }
 
  public function executeEdit($request)
  {
    $this->form = new AuthorForm(Doctrine::getTable('Author')->find($request->getParameter('id')));
 
    if ($request->isMethod('post'))
    {
      $this->form->bind($request->getParameter('author'));
      if ($this->form->isValid())
      {
        $author = $this->form->save();
 
        $this->redirect('author/edit?id='.$author->getId());
      }
    }
  }
 
  public function executeDelete($request)
  {
    $this->forward404Unless($author = Doctrine::getTable('Author')->find($request->getParameter('id')));
 
    $author->delete();
 
    $this->redirect('author/index');
  }
}

タスクは indexSuccesseditSuccess の2つのテンプレートも生成しました。 <?php echo $form ?> ステートメントを使わずに editSuccess テンプレートが生成されました。 --non-verbose-templates を指定して、このふるまいを修正できます:

$ ./symfony doctrine:generate-crud frontend author Author --non-verbose-templates

リスト4-6が示すように、このオプションはプロトタイプの期間で便利です。

リスト4-6 - editSuccess テンプレート

// apps/frontend/modules/author/templates/editSuccess.php
<?php $author = $form->getObject() ?>
<h1><?php echo $author->isNew() ? 'New' : 'Edit' ?> Author</h1>
 
<form action="<?php echo url_for('author/edit'.(!$author->isNew() ? '?id='.$author->getId() : '')) ?>" method="post" <?php $form->isMultipart() and print 'enctype="multipart/form-data" ' ?>>
  <table>
    <tfoot>
      <tr>
        <td colspan="2">
          &nbsp;<a href="<?php echo url_for('author/index') ?>">Cancel</a>
          <?php if (!$author->isNew()): ?>
            &nbsp;<?php echo link_to('Delete', 'author/delete?id='.$author->getId(), array('post' => true, 'confirm' => 'Are you sure?')) ?>
          <?php endif; ?>
          <input type="submit" value="Save" />
        </td>
      </tr>
    </tfoot>
    <tbody>
      <?php echo $form ?>
    </tbody>
  </table>
</form>

--with-show オプションによってオブジェクトを閲覧する (読み込みだけ) ために使うアクションとテンプレートを生成できます。

生成モジュール (図4-1と図4-2) を見るために /frontend_dev.php/author の URL をブラウザで開くことができます。 インターフェイスで少し遊んでみてください。 生成モジュールのおかげで著者の一覧を見る、新しい筆者を追加、修正、削除することさえできます。 バリデーションのルールも機能していることもわかります。

図4-1 - 著者の一覧

図の一覧

図4-2 - バリデーションエラーがある著者を編集する

バリデーションエラーがある著者を編集する

Article クラスでこのオペレーションを繰り返すことができます:

$ ./symfony doctrine:generate-crud frontend article Article --non-verbose-templates --non-atomic-actions

生成コードは Author クラスのコードとよく似ています。 しかしながら、新しい記事を作ろうとすると、コードは図4-3で見られるような致命的エラーが投げられます。

図4-3 - リンクされたテーブルは __toString() メソッドを定義しなければならない

リンクされたテーブルは __toString() メソッドを定義しなければならない

ArticleForm フォームは Article オブジェクトと Author オブジェクトの間のリレーションを表現するために sfWidgetFormDoctrineSelect ウィジェットを使います。 このウィジェットは著者のドロップダウンリストを作ります。 表示の間、__toString() マジックメソッドを使って Author オブジェクトは文字列に変換されます。 リスト4-7で示されるように__toString() マジックメソッドは Author クラスの中で定義しなけばなりません。

リスト4-7 - Author クラスのために __toString() メソッドを実装する

class Author extends BaseAuthor
{
  public function __toString()
  {
    return $this->getFirstName().' '.$this->getLastName();
  }
}

Author クラスのように、他のモデルのクラス: ArticleCategoryTag 用の __toString() メソッドを作ることができます

sfDoctrineRecord は 基底の __toString() が指定されていない場合それを推測しようとします。文字列の表現として使うために、これはタイトル、名前、題目、などの名前を持つカラムをチェックします。

sfWidgetFormDoctrineSelect ウィジェットの method オプションはオブジェクトをテキスト形式で表現するために使われるメソッドを変更します。

図4-4は __toString() メソッドを実装した後で記事を作る方法を示します。

図4-4 - 記事を作る

記事を作る

生成フォームをカスタマイズする

doctrine:build-formsdoctrine:generate-crud タスクによってモデルオブジェクトの一覧を表示、作成、編集する機能を持つモジュールを作ることができます。 これらのモジュールはモデルのバリデーションルールだけでなくテーブル間のリレーションも考慮されます。 これらすべては一行のコードを書かずに行われます!

生成コードをカスタマイズしましょう。 フォームクラスがすでに多くの要素を考慮しているのであれば、いくつかの面でカスタマイズする必要があります。

バリデーターとウィジェットを設定する

デフォルトで生成されたバリデーターとウィジェットを設定することを始めましょう。

ArticleForm フォームは slug フィールドを持ちます。 スラッグは URL の中で記事を一意的に表す文字列です。 たとえば、タイトルが「Optimize the developments with symfony」である記事のスラッグは 12-optimize-the-developments-with-symfony で、12は記事の id です。 オブジェクトが保存されたときこのフィールドは title に従って自動的に算出されますが、これは明らかにユーザーによって上書きされる可能性があります。 このフィールドがスキーマに必要であるとしても、フォームに必須なものになることはありません。 リスト4-8で示されるように、これがバリデーターを修正してオプションを追加する理由です。 content フィールドのサイズを増やしてユーザーが少なくとも5文字を入力するようにもカスタマイズします。

リスト4-8 - バリデーターとウィジェットをカスタマイズする

class ArticleForm extends BaseArticleForm
{
  public function configure()
  {
    // ...
 
    $this->validatorSchema['slug']->setOption('required', false);
    $this->validatorSchema['content']->setOption('min_length', 5);
 
    $this->widgetSchema['content']->setAttributes(array('rows' => 10, 'cols' => 40));
  }
}

ここでは validatorSchemawidgetSchema オブジェクトを PHP 配列として使います。 これらの配列はフィールドの名前をキーとしてとり、バリデーターオブジェクトとウィジェットの関連オブジェクトをそれぞれ返します。 フィールドとウィジェットを個別にカスタマイズできます。

オブジェクトを PHP 配列として使うために、sfValidatorSchemasfWidgetFormSchema クラスが PHP 5 以降で利用可能な ArrayAccess インターフェイスを実装します。

2つの記事が同じ slug を持たないことを確認するために、一意性の制約がスキーマの定義に追加されました。 データベースレベルでのこの制約は sfValidatorDoctrineUnique バリデーターを使って ArticleForm フォームに反映されます。このバリデーターは任意のフォームフィールドの一意性をチェックできます。 これはとりわけログインのメールアドレスの一意性をチェックするために役立ちます。 リスト4-9は ArticleForm フォームの中でこれを使う方法を示しています。

リスト4-9 - フィールドの一意性をチェックするために sfValidatorDoctrineUnique バリデーターを使う

class BaseArticleForm extends BaseFormDoctrine
{
  public function setup()
  {
    // ...
 
    $this->validatorSchema->setPostValidator(
      new sfValidatorDoctrineUnique(array('model' => 'Article', 'column' => array('slug')))
    );
  }
}

sfValidatorDoctrineUnique バリデーターはそれぞれのフィールドの個別のバリデーションを行った後にデータ全体に実行する postValidator です。 slug の一意性をバリデートするには、バリデーターは slug の値だけでなく主キーにもアクセスできなければなりません。 スラッグは記事の更新の間は同じ状態を保つことができるので記事の作成と編集のすべての間においてバリデーションのルールは本当に異なります。

著者がアクティブであるか知るために使われる author テーブルの active フィールドをカスタマイズしてみましょう。 リスト4-10は author_id に接続される FormDoctrineSelect ウィジェットの query オプションを修正することで、ArticleForm フォームからアクティブではない著者を除外する方法を示しています。 query オプションは Doctrine Query オブジェクトを受け取り、ローリングリストの利用可能なリストを絞り込むことができます。

リスト4-10 - sfWidgetFormDoctrineSelect ウィジェットをカスタマイズする

class ArticleForm extends BaseArticleForm
{
  public function configure()
  {
    // ...
 
    $query = Doctrine_Query::create()
      ->from('Author a')
      ->where('a.active = ?', true);
    $this->widgetSchema['author_id']->setOption('query', $query);
  }
}

ウィジェットのカスタマイズによって利用可能なオプションのリストの範囲を絞ることができるとしても、リスト4-11で示されるように、バリデーターレベル上で絞るこれを忘れてはなりません。 sfWidgetProperSelect ウィジェットのように、sfValidatorDoctrineChoice バリデーターはフィールドに対して有効なオプションの範囲を絞るために query オプションを受け取ります。

リスト4-11 - sfValidatorDoctrineChoice バリデーターをカスタマイズする

class ArticleForm extends BaseArticleForm
{
  public function configure()
  {
    // ...
 
    $query = Doctrine_Query::create()
      ->from('Author a')
      ->where('a.active = ?', true);
 
    $this->widgetSchema['author_id']->setOption('query', $query);
    $this->validatorSchema['author_id']->setOption('query', $query);
  }
}

前の例ではconfigure()メソッドの中でQueryオブジェクトを直接定義しました。 私たちのプロジェクトにおいて、このクエリは他の状況においても必ず役に立ちますので、リスト4-12が示すようにAuthorPeerクラスの範囲内でgetActiveAuthorsQuery()メソッドを作りArticleFormからこのメソッドを呼び出すほうがよいです。

リスト4-12 - モデルのQueryをリファクタリングする

class AuthorTable extends Doctrine_Table
{
  public function getActiveAuthorsQuery()
  {
    $query = Doctrine_Query::create()
      ->from('Author a')
      ->where('a.active = ?', true);
 
    return $query;
  }
}
 
class ArticleForm extends BaseArticleForm
{
  public function configure()
  {
    $authorQuery = Doctrine::getTable('Author')->getActiveAuthorsQuery();
    $this->widgetSchema['author_id']->setOption('query', $authorQuery);
    $this->validatorSchema['author_id']->setOption('query', $authorQuery);
  }
}

sfWidgetFormDoctrineSelect ウィジェットと sfValidatorDoctrineChoice バリデーターが2つのテーブル間の一対多のリレーションを表すように、sfWidgetDoctrineSelectManysfValidatorDoctrineChoiceMany バリデーターは多対多のリレーションを表し同じオプションを受け取ります。 ArticleForm フォームにおいて、これらのクラスは artcile テーブルと tag テーブルの間のリレーションを表すために使われます。

バリデーターを変更する

email はスキーマの中で string(255) として定義されたので、symfony は文字数の最大長を255字に制限する sfValidatorString() バリデーターを作りました。 このフィールドは有効なメールを受け取ることにもなっており、リスト4-14は生成されたバリデーターを sfValidatorEmail バリデーターに置き換えます。

リスト4-13 - AuthorForm クラスの email フィールドのバリデーターを変更する

class AuthorForm extends BaseAuthorForm
{
  public function configure()
  {
    $this->validatorSchema['email'] = new sfValidatorEmail();
  }
}

バリデーターを追加する

前の章で生成されたバリデーターを修正する方法を観察しました。 email フィールドの場合、これは最大長のバリデーションを維持するために便利です。リスト4-14において、Eメールの妥当性を保証してフィールドに対して許容される最大の長さをチェックするために sfValidatorAnd バリデーターを使います。

リスト4-14 - 複数のバリデーターを使う

class AuthorForm extends BaseAuthorForm
{
  public function configure()
  {
    $this->validatorSchema['email'] = new sfValidatorAnd(array(
      new sfValidatorString(array('max_length' => 255)),
      new sfValidatorEmail(),
    ));
  }
}

以前の例は完璧ではありません。 データベースのスキーマ内の email フィールドの長さを後で修正することを決める場合、フォームの中でもこれを考えなければならなくなるからです。 生成されたバリデーターを置き換える代わりに、リスト4-15で示されるように、バリデーターを追加するほうがよいです。

リスト4-15 - バリデーターを追加する

class AuthorForm extends BaseAuthorForm
{
  public function configure()
  {
    $this->validatorSchema['email'] = new sfValidatorAnd(array(
      $this->validatorSchema['email'],
      new sfValidatorEmail(),
    ));
  }
}

ウィジェットを変更する

データベースのスキーマにおいて、article テーブルの status フィールドは記事のステータスを文字列として保存します。 リスト4-16で示されるように、利用可能な値は ArticePeer クラスの中で定義されました。

リスト4-16 - 利用可能なステータスを ArticlePeer クラスの中で定義する

class ArticleTable extends Doctrine_Table
{
  static protected $statuses = array('draft', 'online', 'offline');
 
  static public function getStatuses()
  {
    return self::$statuses;
  }
 
  // ...
}

記事を編集するとき、status フィールドはテキストフィールドの代わりにドロップダウンのリストとして表されなければなりません。こ れを行うには、リスト4-17で示されるように、先ほど使用したウィジェットを変更してみましょう。

リスト4-17 - status フィールドのためのウィジェットを変更する

class ArticleForm extends BaseArticleForm
{
  public function configure()
  {
    $this->widgetSchema['status'] = new sfWidgetFormSelect(array('choices' => ArticleTable::getStatuses()));
  }
}

完全にするために、選択されたステータスが実際に可能なオプションのリストに所属することを確かめるためにバリデーターも変更しなければなりません (リスト4-18)。

リスト4-18 - status フィールドバリデーターを修正する

class ArticleForm extends BaseArticleForm
{
  public function configure()
  {
    $statuses = ArticleTable::getStatuses();
 
    $this->widgetSchema['status'] = new sfWidgetFormSelect(array('choices' => $statuses));
 
    $this->validatorSchema['status'] = new sfValidatorChoice(array('choices' => array_keys($statuses)));
  }
}

フィールドを削除する

article テーブルは created_atupdated_at の特別なカラムを2つ持ちます。 それぞれのカラムは Doctrine によって自動的に扱われます。 リスト4-19が示すように、ユーザーがこれらのカラムを修正しないように、これらのカラムをフォームから削除しなければなりません。

リスト4-19 - フィールドを削除する

class ArticleForm extends BaseArticleForm
{
  public function configure()
  {
    // ...
 
    unset($this->validatorSchema['created_at']);
    unset($this->widgetSchema['created_at']);
 
    unset($this->validatorSchema['updated_at']);
    unset($this->widgetSchema['updated_at']);
 
    unset($this->validatorSchema['published_at']);
    unset($this->widgetSchema['published_at']);
  }
}

フィールドを削除するには、フィールドのバリデーターとウィジェットを削除することが必要です。 フォームを PHP 配列として使うことで、両方を一度に削除することも可能であることを示しています。

リスト4-20 - フォームを PHP 配列として使用してフィールドを削除する

class ArticleForm extends BaseArticleForm
{
  public function configure()
  {
    unset($this['created_at'], $this['updated_at'], $this['published_at']);
  }
}

要約

要約するために、リスト4-21とリスト4-22はカスタマイズする ArticleFormAuthorForm フォームを示します。

リスト4-21 - ArticleForm フォーム

class ArticleForm extends BaseArticleForm
{
  public function configure()
  {
    $authorQuery = Doctrine::getTable('Author')->getActiveAuthorsQuery();
 
    // ウィジェット
    $this->widgetSchema['content']->setAttributes(array('rows' => 10, 'cols' => 40));
    $this->widgetSchema['status'] = new sfWidgetFormSelect(array('choices' => ArticleTable::getStatuses()));
    $this->widgetSchema['author_id']->setOption('query', $authorQuery);
 
    // バリデーター
    $this->validatorSchema['slug']->setOption('required', false);
    $this->validatorSchema['content']->setOption('min_length', 5);
    $this->validatorSchema['status'] = new sfValidatorChoice(array('choices' => array_keys(ArticleTable::getStatuses())));
    $this->validatorSchema['author_id']->setOption('query', $authorQuery);
 
    unset($this['created_at'], $this['updated_at'], $this['published_at']);
  }
}

リスト4-22 - AuthorForm フォーム

class AuthorForm extends BaseAuthorForm
{
  public function configure()
  {
    $this->validatorSchema['email'] = new sfValidatorAnd(array(
      $this->validatorSchema['email'],
      new sfValidatorEmail(),
    ));
  }
}

doctrine:build-forms を使うことでフォームはオブジェクトモデルをイントロスペクトしてたいていの要素を自動的に生成できます。 この自動化はいくつかの理由から役に立ちます:

次のセクションではアクションのカスタマイズと doctrine:generate-crud タスクによって生成されたテンプレートを説明します。

フォームのシリアライズ

以前の章では doctrine:build-forms タスクによって生成されたフォームをカスタマイズする方法を示しました。 現在のセクションにおいて、doctrine:generate-crud タスクで生成されたコードから始めて、フォームのライフサイクルをカスタマイズすることにします。

デフォルトの値

Doctrine フォームのインスタンスは常に Doctrine オブジェクトに接続されます。 リンクされた Doctrine オブジェクトは getModelName() メソッドによって返されたクラスに常に所属します。 たとえば、AuthorForm フォームは Author クラスに所属するオブジェクトのみにリンクできます。 このオブジェクトは空のオブジェクト (Author クラスの空のインスタンス)、もしくはコンストラクターに最初の引数として送り出されるオブジェクトのどちらかです。 "平均的な"フォームのコンストラクターは値の配列を最初の引数として受け取るのに対して、Doctrine フォームのコンストラクターは Doctrine のオブジェクトを受け取ります。 このオブジェクトはそれぞれのフィールドのデフォルトの値を定義するために使われます。 getObject() メソッドは現在のインスタンスに関連するオブジェクトを返し isNew() メソッドによってオブジェクトがコンストラクターを通して送り出されたことを知ることができます:

// 新しいオブジェクトを作る
$authorForm = new AuthorForm();
 
print $authorForm->getObject()->getId(); // null を出力する
print $authorForm->isNew();              // true を出力する
 
// 既存のオブジェクトを修正する
$author = Doctrine::getTable('Author')->find(1);
$authorForm = new AuthorForm($author);
 
print $authorForm->getObject()->getId(); // 1を出力する
print $authorForm->isNew();              // false を出力する

ライフサイクルに対処する

この章の始めで見たように、リスト4-23で示される、edit アクションは、フォームのライフサイクルに対処します。

リスト4-23 - author モジュールの executeEdit メソッド

// apps/frontend/modules/author/actions/actions.class.php
class authorActions extends sfActions
{
  // ...
 
  public function executeEdit($request)
  {
    $author = Doctrine::getTable('Author')->find($request->getParameter('id'));
    $this->form = new AuthorForm($author);
 
    if ($request->isMethod('post'))
    {
      $this->form->bind($request->getParameter('author'));
      if ($this->form->isValid())
      {
        $author = $this->form->save();
 
        $this->redirect('author/edit?id='.$author->getId());
      }
    }
  }
}

edit アクションが以前の章で説明されたアクションのように見えるとしても、わずかな違いを指摘できます:

Doctrine オブジェクトを作り修正する

リスト4-23のコードは Author クラスからのオブジェクトの単独のメソッドの作成と修正を扱います:

save() メソッド

Doctrine のフォームが有効なとき、save() メソッドは関連オブジェクトを更新してそれをデータベースに保存します。 このメソッドはメインのオブジェクトだけでなく潜在的に関連するオブジェクトも実際に保存します。 たとえば、ArticleForm フォームは記事に関連するタグを更新します。 article テーブルと tag テーブルのリレーションは多対多なので、(生成された saveArticleTagList() メソッドを利用して) 記事に関連するタグは article_tag テーブルに保存されます。

一貫したシリアライゼーションを保証するために、save() メソッドは1つのトランザクションの中のすべての更新を含みます。

9章で save() メソッドが国際化テーブルも自動的に更新することを見ることになります。

ファイルのアップロードを扱う

save() メソッドは Doctrine のオブジェクトを自動的に更新しますがファイルアップロードを管理するその他の要素を扱うことはできません。

ファイルをそれぞれの記事に添付する方法を見てみましょう。 リスト4-24で示されるように、ファイルは web/uploads ディレクトリに保存されファイルパスへの参照は article テーブルの file フィールドに保存されます。

リスト4-24 - 関連するファイルを持つ article テーブルのスキーマ

// config/schema.yml
doctrine:
  article:
    // ...
    file: string(255)

すべてのスキーマを更新した後で、オブジェクトモデル、データベースと関連フォームを更新する必要があります:

$ ./symfony doctrine:build-all

doctrine:build-all タスクはすべてのスキーマテーブルを再生成するためにこれらを削除することに気をつけてください。 テーブル内のデータはそれゆえ上書きされます。 これがそれぞれのモデルを修正するたびに再びダウンロードできるテストデータ (fixtures) を作ることが重要である理由です。

リスト4-25はウィジェットとバリデーターを file フィールドにリンクするために ArticleForm クラスを修正する方法を示しています。

リスト4-25 - ArticleForm フォームの file フィールドを修正する

class ArticleForm extends BaseArticleForm
{
  public function configure()
  {
    // ...
 
    $this->widgetSchema['file'] = new sfWidgetFormInputFile();
    $this->validatorSchema['file'] = new sfValidatorFile();
  }
}

ファイルのアップロードを許可するフォームに関しては、enctype 属性をテンプレートの form タグに追加することも忘れないでください (ファイルのアップロード管理に関する詳細な情報は2章を参照)。

リスト4-26はファイルをサーバー上にアップロードしてそのパスを article オブジェクトに保存するときに適用する修正方法を示しています。

リスト4-26 - article オブジェクトとアクションの中でアップロードされたファイルを保存する

public function executeEdit($request)
{
  $author = Doctrine::getTable('Author')->find($request->getParameter('id'));
  $this->form = new ArticleForm($author);
 
  if ($request->isMethod('post'))
  {
    $this->form->bind($request->getParameter('article'), $request->getFiles('article'));
    if ($this->form->isValid())
    {
      $file = $this->form->getValue('file');
      $filename = sha1($file->getOriginalName()).$file->getExtension($file->getOriginalExtension());
      $file->save(sfConfig::get('sf_upload_dir').'/'.$filename);
 
      $article = $this->form->save();
 
      $this->redirect('article/edit?id='.$article->getId());
    }
  }
}

アップロードされたファイルをファイルシステム上に保存すれば sfValidatedFile オブジェクトはファイルへの絶対パスを知ることができます。 save() メソッドを呼び出している間に、関連オブジェクトを更新するためにフィールドの値が使われ、file フィールドに関しては、ファイルへの絶対パスを送り返しながら、__toString() メソッドのおかげで sfValidatedFile オブジェクトは文字列に変換されます。 article テーブルの file カラムはこの絶対パスを保存します。

sfConfig::get('sf_upload_dir') ディレクトリへの相対パスを保存したいのであれば、sfValidatedFile を継承するクラスを作り sfValidatorFile バリデーターに新しいクラスの名前を送り出すために validated_file_class オプションを使うことができます。 バリデーターはクラスのインスタンスを返します。この章の残りで別のアプローチを見ることになります。 こちらのアプローチはオブジェクトをデータベースに保存する前に file カラムの値の修正作業で構成されます。

save() メソッドをカスタマイズする

以前のセクションで edit アクションの中でアップロードされたファイルを保存する方法を見ました。 オブジェクト指向プログラミングの原則の1つはクラスのカプセル化によるコードの再利用です。 ファイルを保存するために ArticleForm フォームを利用してそれぞれのアクションごとにコードを重複させる代わりに、コードを ArticleForm クラスに移動させるほうがよいです。 リスト4-27はファイルの保存と場合によって既存のファイルを削除するために save() メソッドをオーバーライドする方法を示しています。

リスト4-27 - ArticleForm クラスの save() メソッドをオーバーライドする

class ArticleForm extends BaseFormDoctrine
{
  // ...
 
  public function save($con = null)
  {
    if (file_exists($this->getObject()->getFile()))
    {
      unlink($this->getObject()->getFile());
    }
 
    $file = $this->getValue('file');
    $filename = sha1($file->getOriginalName()).$file->getExtension($file->getOriginalExtension());
    $file->save(sfConfig::get('sf_upload_dir').'/'.$filename);
 
    return parent::save($con);
  }
}

コードをフォームに移動させた後で、edit アクションは doctrine:generate-crud タスクによって初期に生成されたコードとまったく同じです。

doSave() メソッドをカスタマイズする

保存に関連するそれぞれのオペレーションが正しく処理されることを保証するためにオブジェクトの保存はトランザクションの範囲内で行われたことを見ました。 アップロードされたファイルを保存するために私たちが以前のセクションで行ったように save() メソッドをオーバーライドするとき、実行されたコードはこのトランザクションから独立しています。

リスト4-28はアップロードされたファイルを保存するグローバルなトランザクションのコードに挿入する doSave() メソッドを方法を示しています。

リスト4-28 - ArticleForm フォームの中の doSave() メソッドをオーバーライドする

class ArticleForm extends BaseFormDoctrine
{
  // ...
 
  protected function doSave($con = null)
  {
    if (file_exists($this->getObject()->getFile()))
    {
      unlink($this->getObject()->getFile());
    }
 
    $file = $this->getValue('file');
    $filename = sha1($file->getOriginalName()).$file->getExtension($file->getOriginalExtension());
    $file->save(sfConfig::get('sf_upload_dir').'/'.$filename);
 
    return parent::doSave($con);
  }
}

doSave() メソッドは save() メソッドによって作られたトランザクションの中で呼び出され、file() オブジェクトの save() メソッドへの呼び出しが例外を投げる場合、オブジェクトは保存されません。

updateObject() メソッドをカスタマイズする

ときにはデータベースの更新と保存の間にフォームに接続されるオブジェクトを修正することが必要です。

私たちのファイルのアップロードの例において、アップロードされたファイルへの絶対パスを file カラムに保存する代わりに、sfConfig::get('sf_upload_dir') ディレクトリへの相対パスを保存したい場合を考えます。

リスト4-29はオブジェクトが自動的に更新された後に保存される前に file カラムの値を変更するために ArticleForm フォームの updateObject() メソッドをオーバーライドする方法を示しています。

リスト4-29 - updateObject() メソッドと ArticleForm クラスをオーバーライドする

class ArticleForm extends BaseFormDoctrine
{
  // ...
 
  public function updateObject($values = null)
  {
    $object = parent::updateObject($values);
 
    $object->setFile(str_replace(sfConfig::get('sf_upload_dir').'/', '', $object->getFile()));
 
    return $object;
  }
}

updateObject() メソッドはオブジェクトをデータベースに保存する前に doSave() メソッドによって呼び出されます。

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